勉強が苦手で通級に通う小3姪っ子の
学習サポートは早くも8回目を迎えました。
九九が言えない状態からのスタートでしたが、
今では精度が8割程度まで上がってきています。
気が散りやすい特性を持ち、
勉強に集中するのが難しいこともありますが、
集中力を保つためにどのような工夫をしているのか
についてご紹介します。
学習習慣がなかった子がここまで成長してきた
その過程を振り返ってみたいと思います。
1週間ちょっとで九九ソング歌えるように
まず、2年下巻に進んだ計算ドリルの進捗について。
単純な掛け算の問題が続いたので、
一気にページを進めることができました。
⇩サポート初日に「余りのある割り算」をやった際⇩
掛け算九九を完全に忘れていることが判明しました。
あまりのある割り算は九九表を見ながら解きました。
そこで、その日はフリガナ付きの九九表を持ち帰ってもらい
ふりがな付きの表をそのまま覚えてもらっています。
YouTubeをかけて聞きながらも
必ず目線はふりがな付きの表を見て
「その通りに歌ってね!」と声かけをしています。
自己流に覚えてしまうと後で直すのが大変だからです。
母親には「九九ソング」のYouTube動画を紹介しました。
歌やダンスが得意な子なので、
九九を歌で覚える方法はピッタリでした。
就寝前にも寝かしつけとして←(笑)
母親が歌い始めると、姪っ子がノッてきて
寝る前に再度、思い出す作業は理想的ですね♡
そんな努力もあり記憶が定着してきたんだと思います。
学習サポートの最後に、5歳の我が子と一緒に
九九ソングを歌いながら覚える練習を続けています。
そのおかげで、彼女は九九を順番通りに
ほぼ歌えるようになりました。
九九の課題。歌えても書けない?バラバラにも対応!
ところが、計算ドリルで
九九がバラバラに書かれた問題に直面すると、
歌の順番通りでないと答えが出てこないという問題が…。
彼女には、「問題の順番にこだわらなくても、
九九の順番に解いてもいいんだから、
声に出して歌いながらやってみよう」とアドバイス。
しかし、一人で口ずさむのは照れくさかったようで、
私が一緒に歌うと解けるようになりました。
とはいえ、正答率は8割程度。
完璧ではありませんが、
まだ8回目のサポートですし、
それまで学習習慣が無かった彼女は
ここまで本当に頑張っています( *´艸`)
大変だったのはコレ!掛け算の仕組みの理解
かけられる数とかける数を
教えるきっかけになった問題がありました。
問題文をよく読まずに出てきた数字の順番で
掛け算の式を立てていたので
答えは同じでも式が違う。
つまり正しくイメージできていない。
⇧写真の③番の問題なんかは間違えていたわけです。
そこで掛け算の最初の方に戻って
イラストを見ながら説明をしました。
短い文に込められた意味を正しく理解しイメージする力
⇧この問題も理解してもらうのは難しかったです。
まず、「トマトが4個入った袋を3袋」という部分は、
12個とすんなりわかったのですが、
その後の「ばらのトマトを2個買いました」
という文がどういう意味なのか、
引き算になるのか足し算になるのか?が
わからずに戸惑っていました。
これは日本語の問題でもあり、
短い問題文に込められた意味を正しく理解し、
イメージできるかどうかにかかっています。
この部分は、国語力を養うことで
カバーしていきたいと思います。
九九表にない掛け算はどう教える?
苦労したのは九九表には出てこない掛け算
5×10や5×11をどう教えるか?
かけ算九九を覚えたはいいけれど
かける数が1増えると、答えはかけられる数だけ増える
という理解をしていなかったので
まずは教科書の表を埋める作業を一緒にしました。
すごく嫌そうで、面倒くさそうでした(笑)
しかし、この作業をしなければ、計算ドリルにある
12の段のマス計算を埋めることはできませんでした。
問題文の読解と語彙力の課題
次に気になったのは、算数の問題文を読まない癖です。
問題文を見た瞬間に「わからない」「できない」と
拒絶反応してしまうことが多いです。
単純な計算ならそれでも解けることがありますが、
大半の問題は、説明なしには自力で解くことができず
手が止まってしまいます。
問題文を声に出して読む練習
そこで、問題文を声に出して読む練習を始めました。
「せーの」と声をかけて一緒に読むことで、初めて
【やらされている】から【自分ごと】になるようで、
すると、「これどういう意味?」
といった具体的な質問が出るようになり、
「わからない」以外の反応が返ってくるように。
読解力と粘り強さを鍛えることが、
姪っ子にとっては非常に大事だと感じました。
気が散りやすい特性と対策
最後に、姪っ子がとても気が散りやすい点についてです。
自宅ではない環境も影響しているのかもしれませんが、
視界に入るものすべてが気になってしまう様子。
背後で遊ぶ5歳の我が子に注意が向いてしまい、
ちっとも集中が続きません。
視界情報を減らす工夫
視界に入る情報を減らすため、
机を壁に向けて設置しましたが、
「私、ダイニングテーブルで勉強したい!」とのこと。
そこで、テーブルの座る位置を変えて集中しやすい
(他の子どもが視界に入らないように)ようにしています。
過度の休憩には休憩時間を減らして対応
計算ドリルでも一枚終わるごとに「休憩する!」と言い、
やってる最中にほかのページをめくってみたり、
本人のペースに合わせていては全く勉強が進まないので、
基本的には姪のタイミングで休憩は許可するかわりに
休憩タイマーを5分から3分に変更しました。
数分おきの「休憩する!」には
「まだです」と真顔で静かに断ることもあります(笑)
私は普段、子どもに対して怒ったり、
声を荒げたりすることは全くありませんが、
だからこそ私が真顔で話すと、
子どもが「あっ・・・やべ!」と思うみたいです(笑)
決して否定形の言葉使いません。
ただ静かに真顔で事実を述べるだけです。
やる気モードにひっくり返す
少し前の夫が休みの日に
私が学習サポートをしている様子を見ていて、
「つかれた」「勉強嫌い」「もうおわる」と
最初からやる気がないモードだった小3姪っ子
共感し、励まし、転がし←?
あの手この手で、いつの間にか
ノリノリのやる気モードに押し上げた様子を見て
「いや~。もう今日は勉強無理やで~と思ったけど、
よくあの状態からひっくり返したな!驚いた。」と
やってるのは、共感・励ましだけ( *´艸`)
「つかれた~」→「休憩していいよ。戻ってきてね」
「勉強嫌い~」→「勉強は〇〇ちゃんのことが好き♡」
「もうおわる~」→「まだやります」(←真顔)
「計算マスターだね。かっこよ!」
「字が丁寧で読みやすいわね」
「こんなに頑張り屋さんだなんて知らなかったよ」
などなど基本はおだて、褒めたたえながらも
言うべきことは【真顔】で言わせてもらうことで
適度な緊張感を保つようにしています。
頑張れなくなったときには目標の確認を
朝、我が家に勉強をしに来てすぐはやる気満々ですし
勉強時間が終わるとまた元気いっぱいですが
勉強の最中にはどうしてもやる気が続かなかったり
ネガティブ思考に陥ることがあります。
そんな時には目標を確認することにしています。
具体的には、
「何のために勉強してるんだっけ?」
「みんなみたいに賢くなりたいの」
「賢くなってきてるよ!」
「うん。ワタシ天才になる!」
定期的に目標を思い出させてあげることで
頑張っている自分を肯定できるように
頑張りが続くように応援していきたいです。
まとめ
学習習慣が0の状況からスタートした姪っ子ですが、
短期間でここまでの成長を見せてくれています。
九九の習得や問題文の読解を続け、
本人のペースに合わせたサポートをしていくことで、
自信を持って学習に取り組めるよう期待しています。
残りの夏休みで、
九九の完全定着と語彙力アップを目指し、
自信をもって2学期を迎えられるよう
サポートしていきたいと思います。
お読みいただきありがとうございました。
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